本の影響を受けやすいはっぱねん的読書。
インドの力、といっても、F1のフォースインディアのことではありません。
今週発売の東洋経済を読んでいて、タタ・グループが末おそろしいなと思いました。ジャガーを買収したり、欧州の鉄鋼会社を買収したり、グループ(巨大財閥なのですが)を経営するラタン・タタという人の手腕もすごいなぁと関心したんですが、クルマ好きの僕としては、タタ・グループの中核の一社、タタ・モーターズの発表した「ナノ」という次世代カーの戦略にびつくりしました。世界首位にたった巨人トヨタも、北米・欧州で確固たる地位を築いたホンダも、インドで快走するスズキも、足元をすくわれるのではないかと思いました。
こんなクルマは日本メーカーにはつくれない。初代タイプRよりすごい「ナノ」の割り切り。
・まず価格は前代未聞の1台28万円程度です(もっともディーラーへの卸値ですが)。
・オーディオ・エアコンはありません (ここはタイプRも一緒。暑いインドですけどね)
・パワーウィンドウはありません (ここも昔のタイプRと一緒)
・後ろのドアは開きません。見た目はハッチバック的なのに乗降用の左右のドアのみ。
・ワイパーは1本です。(確かに1本でも我慢できる。。)
・エアバッグ、ABSはありません。「えっ?」てなりますが、70km/h程度しか出せないお国の道路事情だそうです。また4輪を買いたいけども、2輪を使っている層がターゲットなので、比較の問題では十分安全性は向上しているともいえます。
・パワステもありません。でもコンパクトなRRだからフロントは軽く、必要ないようです。そう考えると絶妙な設計ですよね。同じRRでもポルシェみたいに高速なクルマじゃないから、スピンを気にする必要もない。
・ボディの塗装も3層ではなく、2層のようです。でも、日本とはちがってボディが傷ついても平気なお国事情なら確かに3層は不要かもしれません。
・ドアミラーは1個です。(インドの法律上、二つは必要ないそうです。輸出するならその時につければいい。)
・そんななのに、欧州の排ガス規制にも対応可能だそうです。
なんでも、インドでは「新中間層」と呼ばれる年収が9万~20万ルピーの人々が増えているそうです。その新中間層がぎりぎり手の出る商品がとにかくバカ売れらしく、5000円までか価格破壊がすすんだケータイは、月500万以上の新規加入の伸びだそうです。うろ憶えですが、ソフトバンクが日本の1億台のケータイで、シェア15%前後なので、ユーザ数は15百万程度ですよね。月500万の新規加入って恐ろしいほどの爆発力だと思います。そこを狙った戦略的新車ナノは、今まで一番安かった4輪よりはるかに安く、2輪より少し高めの価格だそうです。これは売れる、世界の伝説になる気配がします。
どちらかというと、日本のメーカーは部品でも完成品でも、高付加価値に特化して、低価格路線は敬遠しているように思うのですが、この先21世紀、その路線に未来はあるのでしょうかね?少なくとも日本という国はすでに人口減社会に陥っているし、爆発的に人口が増えているのは、日本や欧州では決してないはずなのですが。
カローラ、シビック、アコードの伝説ももう過去のものとなってしまうのでしょうか。
最近のコメント