独白。
仕事の話は触れないと決めていたつもりなのですが。今日ばかりは一人、独白させてください。
ITベンダー29歳営業のリアルな正直な思いを吐露したいと思いまして。
21世紀になるならないの時代、時まさにITバブルがはじける直前に就職活動をして、日本経済的には類をみない非常に厳しい時代でしたが、それでもやりたい仕事を与えてもらえる会社に入社できたと考えています。
世の中には社会生活の基盤となるサービスを提供している人たちがいます。資本主義の日本ですから、そんな彼らも、儲けること抜きではなにもできません。なので、会社の利益になることが大前提なのですが、それでも彼らはリアルに、社会インフラを担っていることにやりがいを感じて、新しいサービスができないか、それをもって日本の社会をよりよくできないか、まじめに検討して、実現することに情熱を傾けています。
いまやあって当たり前のインターネットだって、ケータイだって、安価なADSLだって。スイカだって、ETCだって、ケータイでのナビだったり、ナビの渋滞情報だったり、地震の速報だったり。少なくとも20年前ではいずれも考えられなかったものですよね。これらを作りだした人間が日本の企業のどこかにいるわけです。
僕はメーカーという立場からそういった人たちとともに何かを実現する仕事がしたいと思っていました。これはおれが手がけたものなんだよと、息子に自慢できるものを作るのが夢でした。ただ、ばりばり文系の営業なので、自分で何かが設計できるわけでも、SIできるわけでも、画期的な技術を考えられるわけでも、部品が調達できるわけでもありません。でもお客さんがまじめにどんなことを実現しようと考えているかを把握して共感して、それに対して自分たちができることを提案できることはできます。そのための人間関係だって十分つくれているつもりでいます。
しかし、残念なことに私の会社は経営不振極まりない状況です。そのため自分のキャリアについて、惑うことが本当に多い環境となっていました。正直このままでいいのかと悩む日々です。悲しいですが、この会社に、一年先はもう私はいないかもしれません。
でも自分がこの先、どんな会社のどんな営業になっても、なんかこの言葉だけは忘れずにいた方がいいなと思った言葉があります。会社をやめてしまうかもしれない同期がいっていた言葉なんですが。
「営業は案件のプロデューサー」なんだと。
確かにな。自分自身ではは脚本を書くことも、大道具・小道具を作ることも、撮影することも、メイクアップすることも、というよりも一人では何もできません。でもスタッフ(社内だったら関係部署)を全部とりまとめて、自分の作品として、責任もって世の中に出す責務を負っています。ヒットしたらそれは協力してくれたみんなに感謝です。でも、ヒットなかったら、スタッフさえも路頭に迷わすことになるかもしれない、いわば処女航海にでる船長のような仕事なのかもしれません。
いずれも、言いすぎかもしれませんし偏った見方かもしれません。日常追われる業務のなかですっかり忘れていたのですが、今日は久々に通信インフラを支えるベンダーの営業としてのやりがいを再認識したので、思いなすままに、つづりました。
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