2008年3月1日。ラグビー日本選手権の2回戦を見てきました。
早稲田対東芝、今シーズンで一番、心振るわせる熱い試合をみせてもらいました。
権丈も三井も、畠山も、五郎丸も本当にありがとう。いままで、幾度となく感動をもらいました。そしてお疲れ様でした。権丈くんは、「早稲田は勝たないと意味がないので、僕らができなかったことは後輩に託したい」という内容のことを語ったそうです。 中竹監督は、コメントの中で「すべてが終わった今感じることは、この1年の歩みがどうだったかということより、負けて悔しいということ」といってました。どんなに相手が強くても本気で勝ちにいく早稲田ラグビーの真髄を感じます。
でも、負けてしまったけれども、この試合は、歴史に残る好ゲームだったと確信しています。
後半30分超えてから。田中渉太のトライ以降、もう涙がとまりません。驚異的な意地と集中力とスピードの怒涛の早稲田の攻撃でした。早田のタッチ際の攻撃が惜しくも数10センチ足りなかったり、豊田の意地のインターセプトから、大外に展開した最後、宮澤は完全にゴールラインを超えたのにジャッジは無情にもノックオン。後半38分過ぎ、東芝ゴール目の前に、西日ごしにみる早稲田と東芝の再三のスクラムは、緊張感も必死さも秩父宮全体に浸透する、涙なしには見られない神々しさでした。万事休すと感じた東芝ボールラインアウトの直後、ペナルティをもらった早稲田は左に一気に展開をした、ウィングの田中渉太がぐっとゲインをした後のラック、ボールを持ち出したのはNO.8豊田。精一杯に体を伸ばしてトライ。バック自由席から目の前でその豊田のトライをみていた僕には今も残像が色濃く残っています。西日を受けきらきらと、躍動感たっぷりに飛ぶ豊田。ストップモーションでゆっくり体を伸ばしていく。目いっぱい伸ばしたところでグラウンディング。絶叫に近い歓声に秩父宮がゆれました。
「本当に色々なことを学んで、すごくいい仲間にも恵まれて、最高でした。もうみんなには本当にありがとうという気持ちだけ。130人いる部員全員が赤黒を目指さないといいチームはできないし、日本一を目指すのであれば、自分を奮い立たせて、這い上がっていくのがワセダ。後輩たちには1日1日を勝負して、またいいチームを作って欲しいです」(五郎丸)
「ワセダは勝つことがすべて。勝たないと何も始まらない。負けて得るものなんてない。そのために本気でやる。ラグビーに対する姿勢というものを、4年生からは学びました。」(No8豊田)
文句なく、権丈組や後輩の部員には、胸をはってこのあと生きていってもらいたい、すばらしいラストゲームでした。格上にも本気で勝ちにいって、最後までやり遂げるのが早稲田、その真髄を見せてもらいました。
東芝フィフティーンとお互いに激闘を称えあう早稲田フィフティーン。本当に試合が終わったら、もうお互いただラグビー好きの44人(リザーブ含む)に戻る。ノーサイド。
写真はトニブラゾーンと名づけた秩父宮の一角です。今年でいうと、三洋・東芝戦のトニーブラウンの劇的な逆転トライ、東芝戦での早稲田豊田くんのトライもここ。昔、早稲田がトヨタからモールトライを奪ったのもここ。この一角にラグビーの神様が住んでいるようにさえ感じます。
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